卓球ラケットの持ち方が9割を決める!シェークとペンの正しい握り方2026
「ラケットを握る」。たったそれだけの動作なのに、ここでつまずく人が後を絶たない。全国各地の卓球場や部活動の指導現場では、2026年に入ってもなお、自己流のグリップで上達の壁にぶつかるプレーヤーが多く見受けられる。実は、ラケットの持ち方は競技力の土台であり、フォアハンドやバックハンドの精度、回転のかけ方、サーブの変化量に至るまで、すべてを左右する最重要ファクターだ。
「なかなかラリーが続かない」「ドライブが安定しない」と悩む人の多くは、技術以前にグリップそのものが原因であるケースが少なくない。本記事では、初心者から中級者までが今すぐ確認すべきシェークハンドとペンホルダーの正しい持ち方、指の位置、ラケットの角度、握り方の矯正方法を、現場取材と指導者の証言を交えて徹底解説する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「実は間違っている人」が多い最大の理由は、グリップの“深さ”と“人差し指の位置”の誤解。見た目では分かりにくい指の内側の感覚が上達を左右する。
- 要点2:シェークハンドは「握手する握り」、ペンホルダーは「ペンを持つ握り」が基本。それぞれ指の役割とラケット面の角度の出し方が根本的に異なる。
- 要点3:2026年の卓球ルール適合ラケットでも、グリップの癖を放置すれば回転・サーブ・台上技術の伸びしろが大幅に縮小するため、今すぐ矯正が必要。
なぜ「実は間違っている人」が多いのか|持ち方の誤解が生まれる構造
卓球のラケットの持ち方で「実は間違っている人」が多い理由。それは、グリップの正誤が外見からは判断しづらいことにある。テニスやゴルフと違い、ラケットと手の接着面積が小さい卓球では、微妙な指の角度や圧力のかけ方の違いが、そのまま打球の質に直結する。にもかかわらず、初心者向けの教本や動画では「軽く握る」「握手するように」といった抽象的な表現に終始しがちだ。
さらに、2026年現在も多くの部活動やクラブチームでは、経験者を見よう見まねでコピーする“暗黙知”型の指導が根強く残っている。東京都内で中学生を指導する卓球指導歴15年のA氏は「握り方を細かく直す前に、とにかく球を打たせる現場はまだ多い。その結果、変な癖が固定化した子が毎年のように上がってくる」と証言する。実際、全国の主要メーカーが発売する初心者向けラケットの付属説明書でも、握り方の図解は側面と上面の2方向のみというケースが大半で、指の内側の接点までは描かれていない。
この“見えない部分”への理解不足こそが、グリップの間違いを放置させる構造的な要因だと言える。
【図解なしでわかる】シェークハンドの正しい持ち方と指の位置
現在、日本の競技人口の8割以上が使用するとされるシェークハンド。その基本は「握手をするようにラケットを握る」ことだが、ここで重要になるのが親指と人差し指のポジション、そして残り3本の指の巻き込み量である。
正しいシェークハンドグリップの要点は以下の3点に集約される。
1. 人差し指はラバー面の下部に沿わせる
ラケットの裏面(バック面)に人差し指を自然に伸ばし、第一関節から第二関節あたりまでをラバーに密着させる。これによりラケット面の角度を指先で微調整できる。
2. 親指はラバー面に軽く添える
フォア面のラバーのやや下部、ブレードの中心線より少し上に親指を置く。強く押し込みすぎると手首が固定され、ドライブ時のスナップが効かなくなる。
3. 残り3本は軽く巻き込む
中指・薬指・小指はグリップ部を包み込むように握るが、握力は「卵を持つ」程度の軽さが理想。強く握りすぎると、ボールの回転を感じ取る繊細なタッチが失われる。
卓球メーカーの技術資料によると、シェークハンドのグリップは「浅く持つ」のが世界的なトレンドとされる。浅く持つことでリストの可動域が広がり、台上技術やバックハンドの打点が安定するためだ。2026年のトップ選手の間でも、ラケットの柄尻が手首の小指側に軽く触れる程度に握る「浅握り」が主流になりつつある。
ペンホルダーの持ち方|日本式と中国式で異なる指の役割
ペンホルダーは「ペンを持つように握る」スタイルで、大きく分けて日本式(角型)と中国式(丸型)の2種類が存在する。それぞれ指の役割が明確に異なるため、自分がどちらのタイプかで正しい持ち方の基準も変わる。
日本式ペンの場合、人差し指と中指をラバー面に添え、親指と残り2本で柄を支える。裏面にラバーを貼らない伝統的なスタイルでは、指で面を支える感覚が重要になる。一方、中国式ペンは裏面にもラバーを貼り、人差し指を立てて握るのが特徴だ。
ペンホルダーの落とし穴は「指の力み」にある。面を支えるために指を広げすぎたり、親指を内側に曲げすぎたりすると、ラケットの角度が安定せず、フォアハンドが浮きやすくなる。日本卓球協会の指導者養成テキストに準拠した教本では、ペンは「手のひらとラケット背面の間に空間を作る」ことが理想とされる。この空間が、前陣での素早い切り替えと回転の多いサーブを生む土台になるのだ。
| 項目 | シェークハンド | ペンホルダー(日本式・中国式) | 編集部の見解 |
|---|---|---|---|
| ラケット面の安定性 | 両面を指で挟むため高い。フォア・バックの切り替えが速い | 片面の面操作は繊細。裏面打法の可否で難易度が変わる | 初心者が早く安定させるならシェークが有利 |
| サーブの変化量 | リストワークで上下・横回転を出しやすい | 指先の微調整で同じモーションから多回転を出しやすい | サーブを武器にしたいならペンの優位性が光る |
| 初心者の習得難易度 | 比較的低く、1〜2ヶ月で基本形が身につく | 指の使い方が複雑で、体得までに3〜6ヶ月を要する場合も | 長く続けるならペン、すぐに試合を楽しむならシェーク |
| 手首への負担 | 強く握りすぎると肘や手首を痛めやすい | 親指と人差し指に過度な力が入ると腱鞘炎のリスク | どちらも“脱力”が故障予防のカギ |
握り方の矯正|グリップの間違いを直す3つのチェックポイント
「正しい持ち方が分かったのに、実際に打つとすぐに崩れてしまう」。そんな悩みは多い。握り方の矯正で最も重要なのは、素振りの段階で指の位置を再確認することだ。ボールを打つ前に、以下の3点を鏡の前でチェックしてほしい。
① 人差し指と中指の間隔が自然か
シェークハンドの場合、人差し指と中指がくっつきすぎると手首がロックされ、バックハンドが窮屈になる。逆に開きすぎるとラケット面がぶれやすい。自然に軽く開いた状態が理想だ。
② グリップエンドが手のひらからはみ出していないか
深く握りすぎると柄が手のひらに埋もれ、スイングスピードが落ちる。柄の端が小指の付け根からわずかに出る程度が目安になる。
③ 打点の前後で握りが変わらないか
インパクトの瞬間に手の中でラケットが動く人は、握りが緩すぎるか、指の支点がずれている。ラケットの角度を一定に保つには、親指と人差し指の接点を常に意識することだ。
卓球専門店の店頭では、2026年現在もグリップ調整の相談が年間を通じて多い。都内の卓球ショップ店員によると「『持ち方が悪い』と自覚して来店する人はまだ少数。ラケットやラバーを新調する前に、まず握り方を見直すだけで解決するケースが3割はある」という。道具を変える前に、自分の手の内側と向き合う価値は大きい。
フォアハンドとバックハンドで変わる持ち方|ラケットの角度と指の使い分け
正しいグリップを身につけたら、次はフォアハンドの持ち方とバックハンドの持ち方の切り替えを意識しよう。基本のグリップを維持したまま、打つ面に応じて指の力加減を変えるのがコツだ。
フォアハンドでは、親指を軽くラバー面に押し当て、ラケットの角度をやや閉じ気味にキープする。逆にバックハンドでは人差し指を支点にし、手首をやや内側に巻き込むようにして打つ。この「支点の移動」がスムーズにできると、前陣での素早い切り返しが格段に安定する。
注意すべきは、フォアとバックで毎回持ち替えてしまうプレーヤーだ。指の位置を大きく動かすと、打球ごとに面の角度が変わり、回転のかけ方が一定にならない。基本グリップは固定したまま、指の圧力配分だけで対応するのが理想的な打ち方である。
ラケットの回転のかけ方とサーブの持ち方|指先の感覚がすべて
「ラケットの回転のかけ方」で悩む人の多くは、実はグリップの浅さが足りていない。回転量の多いドライブやサーブを打つには、ラケットを「振る」のではなく「走らせる」感覚が必要で、そのためには指先でラケットを支える浅握りが有効になる。
特にサーブの持ち方は、通常のストロークとは別に考えるべきだ。多くのトップ選手はサーブ時だけ、親指と人差し指をやや深めに変更し、手首の角度を大きく取れる握りに変える。日本代表クラスの選手の試合映像をスローで見ると、サーブの瞬間に中指と薬指で柄を引き寄せ、リストを鋭く返しているのが確認できる。この微調整が、同じモーションから縦・横・ナックルの変化を生む大きな要因になっている。
回転を安定してかけるには、ラバーの性能に頼る前に、まず自分の指先の感度を高めることが先決だ。ラバー交換の目安としても、シートの劣化や弾みの低下を感じる前に「指先の感覚が鈍った」と感じたら、それはグリップの見直しと同時に道具の状態確認が必要なサインかもしれない。
試合で差がつくラケットの持ち方|ルールとグリップの意外な関係
試合のルールとラケットの持ち方。一見無関係に思えるが、実は深く結びついている。国際卓球連盟(ITTF)と日本卓球協会の公認ルールでは、ラケット本体のサイズ・形状・厚さに加え、ラバーの貼付状態まで細かく規定されている。特にラケットの反発性能やラバーの厚さの上限は厳格に検査され、規定外のラケットでの試合出場は認められない。
では、これがなぜグリップに関係するのか。それは「ラケットを規定内に収めようとするほど、刃物のような特殊な持ち方を試す選手が出る」ためだ。ラケットの角度を極端に変えやすい特殊グリップは、一見すると回転量が増えるように思えるが、実際には手首への負担が大きく、故障のリスクが跳ね上がる。2026年の国内大会でも、故障による途中棄権の背景に「無理なグリップ矯正」があったと報告するチーム関係者の声は少なくない。
ルール適合ラケットを最大限に活かすには、奇をてらわない基本グリップの徹底が結局は最強だ。試合で結果を出す選手ほど、自分の持ち方を数値化して管理している傾向がある。
【実態検証】SNS・知恵袋に集まる持ち方の悩みと誤解のリアル
卓球の持ち方に関する相談は、ネット上に膨大に蓄積されている。Q&AサイトやSNSで特に多いのが「シェークハンドで親指を立てて握るのは間違いですか?」「ペンからシェークに変えたらバックが打てません」という声だ。
実際の投稿を分析すると、「間違い」かどうかを○×式で求める傾向が強い。しかし、卓球のグリップに完璧な正解はない。手の大きさ、指の長さ、プレースタイルによって最適解は変わるからだ。指導現場では「個性を否定しない範囲で、基本の型に落とし込む」ことが求められている。
一方で、ネット上の誤解も根深い。「ペンホルダーは古い」「シェークの方が強い」といった二項対立は、2026年になっても収束していない。だが、国内大会の実績データを見ると、ペン使用率は確かに低下傾向にあるものの、上位入賞者には一定数ペン選手が残り続けている。これは「持ち方の問題」ではなく「使い手の技量の問題」である証左だ。
一般に知られていない盲点|グリップと「心理的バウンダリー」の意外な共通点
ここからは編集部独自の視点を提示したい。ラケットの持ち方と、人間関係における「心理的バウンダリー(境界線)」には、実は構造的な共通点がある。
心理学の領域では、人と人との適切な距離感を保つことが健全な関係を築く土台とされる。強く握りすぎれば相手を支配し、緩すぎれば不安定になる。これは卓球のグリップと同じだ。自分とラケットの間に適切な「ゆとり」を持つことが、安定したラリーと多様な変化を生む。
また、日本の部活動文化における「根性論」は、必要以上に強くラケットを握り込む原因になりやすい。精神論と技術論を混同し、「力強く握る=気合い」と刷り込まれた結果、指を痛めて卓球を辞めていくジュニア選手も存在する。2026年のスポーツ指導の現場では、科学的根拠に基づく脱力の重要性がようやく浸透し始めた。ラケットを握る手の内側に「あそび」を残すことこそ、長く競技を続けるための知恵である。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
それでは、最終的な判断基準を提示する。
シェークハンドが向いている人は、両面を均等に使うオールラウンド型で、初心者から中級者まで幅広く適応できる。特に「バックハンドを強化したい」「卓球を始めたばかりで迷っている」という人には、迷わずシェークを推奨する。
一方、ペンホルダーが向いている人は、前陣での速攻や台上技術、変化サーブを重視するタイプだ。手首の柔らかさに自信があり、時間をかけてでも独自のスタイルを磨きたい人には、ペンの持つ戦術的な深みが大きな武器になる。
逆に、シェークをおすすめできない人は、握力が極端に強い人、手首の可動域が硬い人だ。浅握りを維持できず、すぐに力んでしまう場合は、ペンに変えるか、握りの徹底矯正が必要になる。また、ペンをおすすめできない人は、指の関節が弱い人、腱鞘炎の既往がある人だ。ペンはどうしても親指と人差し指に負荷が集中するため、痛みを感じたら無理せずシェークへの転向も検討すべきである。
【卓球 ラケット 持ち 方】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:初心者はシェークハンドとペンホルダーのどちらを選ぶべき?
A1:迷ったらシェークハンドを選んでください。両面攻守ができ、習得が比較的早いため、初心者が最初にラリーの楽しさを実感しやすい構造です。ペンは台上前での個性を伸ばしたい中級者向きと言えます。
Q2:ラケットを強く握らないと不安定になるのはなぜ?
A2:握りが深すぎるか、指の支点がずれている可能性があります。強く握ることで安定するのは一時的で、手首の可動域を狭め、回転や台上技術の伸びを妨げます。親指と人差し指の接点を確認しながら浅握りに矯正しましょう。
Q3:サーブのときだけ持ち方を変えても大丈夫?
A3:問題ありません。トップ選手の多くがサーブ時のみグリップを微調整しています。大切なのは、通常のストロークに戻ったときに基本グリップへ確実に戻せること。切り替えの反復練習が効果的です。
Q4:グリップの間違いを直すにはどのくらい時間がかかる?
A4:週3回の練習量を確保できる場合、感覚の矯正には約2〜4週間、実戦で意識せず打てるようになるまでには2〜3ヶ月程度が目安です。素振りの段階から指の位置を確認し、焦らず体に馴染ませましょう。
まとめ:今後の動向と失敗しないための判断基準
卓球ラケットの持ち方は、単なるフォームの一部ではない。競技人生の方向性を決める土台であり、上達のスピードを左右する「見えない設計図」だ。2026年現在、世界の卓球シーンでは用具の高性能化が進み、ラケットやラバーの性能差はかつてないほど小さくなっている。だからこそ、最後に勝敗を分けるのは、道具と対話する選手自身の指先の感覚である。
シェークハンドかペンホルダーか。フォアを厚くするか、バックを安定させるか。その答えは、あなたの手の内側にすでにある。派手な技術に飛びつく前に、今一度、自分のグリップの深さと指の位置を確認してほしい。正しい持ち方の先にしか、本物の上達は待っていない。 (出典: 卓球 ラケット 持ち 方(Yahoo!ニュース))