関係副詞とは?関係代名詞との違いや4つの種類・見分け方を例文で徹底解説
高校英語の文法学習や資格試験対策で、多くの学習者がつまずきやすい単元の代表格が「関係副詞」です。関係代名詞との違いが曖昧なまま丸暗記に頼ってしまい、空所補充問題で「which」を選ぶべきか「where」を選ぶべきか迷った経験を持つ方は少なくありません。
英語教育の現場でも強調されている通り、関係副詞の本質は「先行詞を修飾しながら文と文をつなぎ、節の中で副詞として機能する」点にあります。本稿では、when・where・why・howの4種類の基本ルールから、完全文・不完全文による見分け方、前置詞+関係代名詞との書き換え、先行詞の省略や非制限用法まで、初学者でも直感的に理解できるよう体系的に整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:関係副詞は「接続詞+副詞」の役割を持ち、後ろには主語・目的語が欠けていない「完全文」が続く。
- 要点2:4種類(when・where・why・how)の使い分けに加え、「前置詞+which」への書き換え法則を理解すれば機械的に判別可能。
- 要点3:the way howの重複禁止ルールや先行詞の省略、コンマを伴う非制限用法の制約を押さえることで高校英語・入試対策は万全になる。
【基礎概念】関係副詞とは何か?接続詞と副詞を兼ねる仕組み
関係副詞とは、直前の名詞(先行詞)を詳しく説明する節を導きながら、その節の内部で「副詞」の役目を果たす語句のことです。英語学習ボックスなどの文法解説でも指摘されている通り、関係代名詞が節内で主語や目的語(名詞)として機能するのに対し、関係副詞は時・場所・理由・方法などを補足する副詞として働きます。
例えば、次の2つの独立した文を1つに統合する場合を考えてみましょう。
・This is the town.(これがその町です)
・I was born in the town.(私はその町で生まれました)
2文目の「in the town」は、前置詞「in」と名詞「the town」が合体して「そこで(there)」という意味の場所を表す副詞句になっています。この「接続詞(and)」と「副詞(there)」を1語で兼ね備えたものが関係副詞「where」です。文をつなぐと「This is the town where I was born.」となり、「私が生まれた町」という1つの自然な表現が完成します。
【決定的な差】関係副詞と関係代名詞の見分け方!完全文・不完全文の比較
文法問題で最も頻出するのが「関係代名詞(which / that / who)」と「関係副詞(where / when / why / how)」の二者択一です。この2つを瞬時に見分けるための絶対的な判断基準が、後ろに続く英文が「完全文」か「不完全文」かという点です。
関係代名詞は、節の中の「名詞」の代わりをしているため、関係代名詞の後ろには主語(S)や他動詞・前置詞の目的語(O)が必ず欠けている「不完全文」が来ます。一方、関係副詞は文の骨格に影響を与えない「副詞」の代わりをしているため、後ろには主語・動詞・目的語・補語が過不足なく揃った「完全文」が続きます。
以下の対照表で、両者の文構造と文法的な挙動の違いを確認してください。
| 比較項目 | 関係代名詞(which / that など) | 関係副詞(where / when など) |
|---|---|---|
| 節内での役割 | 名詞(主語・目的語・補語) | 副詞(時・場所・理由・方法) |
| 後ろに続く文の構造 | 不完全文(SまたはOが欠落) | 完全文(文型が成立している) |
| 前置詞との関係 | 前置詞の直後・文末に残ることがある | 前置詞+関係代名詞に書き換え可能 |
| 代表的な例文 | This is the park which I visited.(visitedの目的語が欠落) | This is the park where I played soccer.(第3文型で完全) |
| 判別チェック法 | 先行詞を後ろの文にそのまま代入できる | 先行詞を代入するのに前置詞が必要になる |
「This is the house ( which / where ) he built.」という文であれば、他動詞builtの目的語が抜けている不完全文であるため「which」が正解です。「This is the house ( which / where ) he lives.」であれば、自動詞livesで文が完結している完全文であるため「where」が正解となります。この完全文・不完全文の判定法さえ習得すれば、選択問題で迷うことはなくなります。
【4つの種類】when・where・why・howの役割とわかりやすい例文
英語の関係副詞は全部で4種類存在します。現役教員や予備校講師の指導法でも整理されている通り、先行詞の意味合い(時・場所・理由・方法)に応じて使い分けが行われます。
1. when(時を表す先行詞)
先行詞がtime、day、year、seasonなどの「時」を表す名詞の場合に使用します。
・例文:I still remember the day when we first met.(私たちは初めて会ったその日を今でも覚えています。)
後ろの「we first met」は第1文型で文法的に完結しています。
2. where(場所・状況を表す先行詞)
先行詞がplace、town、room、countryなどの「具体的な場所」のほか、case(場合)、situation(状況)、point(点)といった「抽象的な場所・場面」にも広く用いられます。
・例文:That is the library where she studies every Sunday.(あれが彼女が毎週日曜日に勉強している図書館です。)
・抽象例:We have reached a stage where we must make a decision.(私たちは決断を下さなければならない段階に達した。)
3. why(理由を表す先行詞)
原則として先行詞は「the reason」のみを取ります。
・例文:Tell me the reason why you were late this morning.(今朝遅刻した理由を教えてください。)
後ろの「you were late this morning」は第2文型で完全な文です。
4. how(方法・様態を表す先行詞)
「方法・やり方」を表しますが、現代英語においては重大な文法ルールが存在します。「the way how」のように先行詞the wayと関係副詞howを絶対に並べて使わないという点です。「the way」単独か、「how」単独のどちらか一方のみを用います。
・例文(〇):This is how he solved the difficult puzzle.(このようにして彼はその難しいパズルを解いた。)
・例文(〇):This is the way he solved the difficult puzzle.
・誤文(×):This is the way how he solved the difficult puzzle.
【書換公式】関係副詞と「前置詞+関係代名詞」の変換メカニズム
高校英語の定期試験や大学入試で頻出するのが、関係副詞を「前置詞+which」へ書き換える問題です。死ぬほどわかる英文法ブログなどの解説でも示されている通り、関係副詞は「前置詞+先行詞」という副詞句を1語に圧縮した構造を持っているため、適切な前置詞を選び直すことで関係代名詞節に分解できます。
適切な前置詞の選び方は、「先行詞を文末に置いたときに、どの前置詞を補えば意味が通るか」を考えることで導き出せます。
・where の書き換え(in / at / on which)
This is the house where he lives. = This is the house in which he lives.(live in the houseより)
・when の書き換え(at / on / in which)
Sunday is the day when they play tennis. = Sunday is the day on which they play tennis.(play tennis on Sundayより)
・why の書き換え(for which)
This is the reason why she was angry. = This is the reason for which she was angry.(for the reasonより)
・how の書き換え(in which)
I like the way which he speaks in. → I like the way in which he speaks.(speak in that wayより)
関係副詞thatの用法にも注意が必要です。口語英語や日常会話では、when、where、whyなどの代わりに汎用的な接続関係を表す「that」が代用されるケースが多々あります(例:the day that he arrived)。ただし、正式な記述試験では標準的な関係副詞を用いるのが無難です。
【応用論点】先行詞の省略とコンマ付き「非制限用法」の鉄則
関係副詞を高度に使いこなすためには、「先行詞の省略」と「非制限用法(継続用法)」という2つの発展的な用法を把握しておく必要があります。
先行詞の省略:一般的な名詞なら省略可能
先行詞が「the time」「the place」「the reason」といった一般的で意味の薄い単語である場合、先行詞そのものが省略され、関係副詞節が名詞節のように機能することがあります。
・This is where the accident happened.(ここがその事故が起きた場所です。= the place where)
・That is why I refused the offer.(そういうわけで私はその申し出を断ったのです。= the reason why)
前述した「how」も、先行詞the wayが省略された形(あるいは先行詞のみを残してhowを省いた形)として捉えることができます。
非制限用法(コンマ+関係副詞):使えるのはwhenとwhereのみ
先行詞の直後にコンマ「,」を置き、前から順に情報を補足説明していく用法を非制限用法と呼びます。ここで押さえるべき最重要ルールは、非制限用法として使える関係副詞は「where」と「when」の2つに限られるという点です。「why」や「how」に非制限用法は存在しません。
・例文:We stayed in Kyoto, where we visited many historic temples.(私たちは京都に滞在したが、そこで多くの歴史ある寺院を訪れた。)
・書き換え:... and there we visited many historic temples.
・例文:He retired in 2020, when the pandemic started.(彼は2020年に退職したが、その時にパンデミックが始まった。)
・書き換え:... and then the pandemic started.
【実践演習】理解度をチェックする基礎練習問題
ここまでの知識が定着しているか、入試や資格試験形式の空所補充問題でテストしてみましょう。
【問1】空所に適する語を(A)〜(D)から1つ選びなさい。
This is the hospital ( ) my sister works as a nurse.
(A) which (B) where (C) that which (D) how
【問2】空所に適する語を(A)〜(D)から1つ選びなさい。
I will never forget the summer ( ) I spent in Canada.
(A) when (B) where (C) which (D) in that
【問3】日本語の意味に合うように、空所に適する前置詞を補いなさい。
I don't know the reason ( ) which he resigned.
(私は彼が辞任した理由を知らない。)
【解答と解説】
・問1 正解:(B) where
空所の後ろ「my sister works as a nurse」は第1文型で文が完結している完全文です。先行詞が場所(the hospital)なので、関係副詞whereが入ります。
・問2 正解:(C) which
先行詞は時(the summer)ですが、空所の後ろを見ると他動詞spentの目的語が欠落した「不完全文」になっています。名詞の代わりが必要なため、関係副詞whenではなく関係代名詞whichが正解です。
・問3 正解:for
reasonを修飾する前置詞+関係代名詞は「for which」です。もともと「resigned for the reason」という構造になっています。
【関係副詞とは】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:先行詞が「場所」なら必ず where を選べばよいですか?
A1:いいえ、場所であっても後ろが不完全文なら関係代名詞(which / that)を使います。例えば「This is the city which I visited last year.」では、visitedの目的語が抜けているためwhichになります。「後ろが完全文か不完全文か」を必ず最初に確認してください。
Q2:「the way how」はなぜ英語として使えないのですか?
A2:現代英語の語法において「the way」と「how」の意味が重複して冗長になるため、両方を並べて使うことは文法的に誤りとされています。「This is the way ...」とするか「This is how ...」とするか、必ずどちらか片方のみを選択してください。
Q3:関係副詞 that はいつでも where や when の代わりになりますか?
A3:timeやdayなどの時を表す先行詞、あるいはthe reasonやthe wayの後ろではthatが頻繁に使われます。ただし、コンマが付く非制限用法ではthatを用いることはできません。また、フォーマルな記述試験では本来の関係副詞(where / when / why)や「前置詞+which」を用いるのが安全です。
まとめ:構文把握の精度を高める見分け方の確立
関係副詞を攻略するための最短ルートは、先行詞の単語だけで安易に決めつけず、後ろに続く節の構造を論理的に分析する習慣をつけることです。節の中の要素が欠落しているなら「関係代名詞」、要素が完結しているなら「関係副詞」という大原則を軸に据えることで、文法問題の正答率は飛躍的に向上します。
あわせて「前置詞+which」への書き換えや、the way howの重複禁止、非制限用法におけるwhere・whenの限定ルールを整理しておくことで、長文読解においても英文の修飾関係を正確かつスピーディーに見抜く力が養われます。基本ルールを反復し、確実な文法運用力を確立してください。 (出典: 関係 副詞 と は(Yahoo!ニュース))